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11 9月, 2019

常識の打破~Smash it~

Posted in : ニュース on by : admin

 

ご無沙汰しております。大起ゴム、ブログ担当です。
前回の投稿から大分間が空いてしまいました。。

世間ではその間にも、ジャパンオープン、T2ダイヤモンド、全日本ラージetc…多数の卓球イベントが業界を賑わせています。
筆者は卓球観戦が趣味の一つで国内外の試合をyoutubeなどでちょこちょこチェックしているのですが、最近は特に「常識に囚われることの怖さ」というものを色々感じております。具体的には、長年「定説」であるかのように卓球界に存在してきた常識の数々について最近は疑ってかかるべき事例が増えてきたのです。

例えば「裏ソフトが使えなければトップクラスの選手にはなれない」という常識を「全日本ジュニア優勝、一般の部ベスト16」という大活躍で打ち破った「フォア表・バック粒高」の出澤杏佳選手や「ペンホルダーはプレーの幅が狭い(特に台から離れたバックが難しい)」という常識を斬新なラケットの握り方とラリー中にシェークへ持ち替えも辞さない離れ業でぶち壊してホカバ世代で活躍している小塩悠菜選手など、卓球界における常識という常識に反例を唱えられる選手が次々と台頭してきています。

その他にも打破されつつある常識は数々あるのですが、最も顕著な事例を私の趣味で一つ取り上げるとすれば、「表ソフトは切れない(=回転がかからない)」というものではないかと考えています。

一番身近で取り上げられている例としては、皆様ご存知の伊藤美誠選手。フォアは裏ソフト、バックは表ソフトという女子卓球界でお馴染みのスタイルながら、メインウェポンの一つには表ソフトで強烈な回転のバックドライブが据えられています。プラスチックボール採用によって回転不足が叫ばれる中、女子選手としても小柄な部類に入る伊藤選手が表ソフトのドライブで相手のオーバーミスを連発させる姿は卓球用具の面から見ても新時代の到来を感じさせます。

また、「表ソフト+回転」という分野に関して言えば、木下マイスター東京所属の候英超選手の活躍も際立つところです。フォア面は粘着系の「いかにも」回転重視なラバーを使っているとのことですが、反面バック側には決して回転重視のスペックではない伝統的な表ラバーを使用しています。Tリーグ1stシーズンでの活躍は既に先日のブログでも触れていますが、7月に行われた『2019 中体産業杯 全国卓球選手権』に置いても「馬龍・樊振東・許シン」というトップ3が不在の中とはいえ19年ぶりにシングルス王座に返り咲くなど、カットは不利と言われて久しいプラボール時代に「2度目の全盛期」とも言える活躍をしているのは見逃せない点だと思います。

先日から行われているTリーグ2ndシーズンにおきましても、開幕戦でカット打ちに定評がある町飛鳥選手を、表のカットで切り倒して勝利しています。幸運にも、私は現地で観戦する機会に恵まれましたが、その切れ味たるや筆舌に尽くしがたいものがありました。表ソフトのカットがあんなにイレギュラーするなんて…

そして、この節を裏付けるかのように彼以外にもバック表のカットで世界を股にかけて活躍する選手がチラホラ。目新しく話題になったところではジャパンカップで世界女王「丁寧」を切り倒した佐藤瞳選手などでしょうか。もはや「表は切れない」は過去の常識と言って差し支えないでしょう。

奇しくもTリーグ2ndシーズンのテーマは「Smash it!」。TリーグのホームページによればSmashとは何かを「打破する」ことを意味しているそうです。

今、チキータの隆盛と共に全盛を迎えている「スピン系テンションラバー」に対する絶対的な信頼についても、いつか打破されてしまうかもしれない…当然弊社製ラバーでもかなりの主力商品ですから、この危機感たるや、かなりのモノがあります。

ラバーの常識を打ち破る鍵がスピードなのか、スピンなのか、はたまた打球音やフィーリングといった面なのかは未だ誰しもわかっていません。この常識を打ち破る製品をいち早く我が社から生み出せるよう、日々研究に邁進していきます!

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