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4 4月, 2019

Tリーグファイナル観戦記

Posted in : ニュース on by : admin

去る3/17に行われましたTリーグファイナルを1日通しで観戦して参りました。

結果は皆さんご存知のことと思いますが、男子は木下マイスター東京、女子は日本生命レッドエルフがそれぞれ初のチャンピオンの栄冠に輝きました。両チーム関係者の皆様、改めておめでとうございます!

用具開発者の目線で注目したのは木下マイスター東京の「侯 英超(ほう えいちょう)」選手。元中国代表の肩書を持ち、卓球の花形である「カットマン」の選手です。
フォア面に貼った粘着ラバーにバックには日本が誇る名作「スペクトル」を組み合わせた堅実な用具ながら、強烈なカットと変化あふれるフォアハンドで相手を幻惑し、あっと言う間に得点を積み重ねていきます。

ちょっとマニアックな話になりますが、カットマンというのは卓球という競技の歴史的には最初期に戦術が固まったタイプの1つと言われています。スポンジが貼り付けられたソフトラバーが日本で発明される前、一枚ラバーが中心の時代はボールスピードが遅くラリーが続きやすかったため、極力ミスをしない「不敗の戦術」であるカットマンの方が勝ちやすかったようです。
しかし、今は用具も発達し、チキータやドライブを始めとするオールレンジの攻撃卓球が全盛期を迎えている「必勝の戦術」の時代。この日対戦相手だった吉村和弘選手もその典型とも言えるモダンな両ハンド選手です。
つまり、この日相対した侯選手vs.吉村選手の試合はまさに太古の時代から生き抜き、進化を重ねてきた現代の恐竜が最新の兵器を満載した軍事兵器に挑む…というようなロマンあふれる試合なのです!

マニア的にはたまりませんねー!(笑)

そして、試合結果は3-1で侯選手が勝利。最新の用具と技術が必ずしも最高の結果に結びつくわけではないという卓球の奥深さを感じさせる見事な一戦でした。

我々も用具開発を生業とする者として、最新のスピン系テンションのみならず、粘着ラバーや表ソフトなど、卓球という競技の多様性を重んじた開発活動を心がけねばと決意を新たにした次第です。世界を制する選手の手元に弊社のラバーがあることを夢見て、これからも業務に励みます!

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