17 3月, 2020
ラバーの裏と表
Posted in : 社員ブログ on by : admin
今更なお話ですが、卓球ラバーには大きく分けて表ラバーと裏ラバーという2種類が存在いたします。
大きく分けると2種類で、粒が打球面に来るものを「表」ラバー。それを裏返して平らな面が打球面になっているのを「裏」ラバーといいます。
卓球を本格的にやっていない皆さんがゲームコーナーの片隅に置いてある卓球ラケットで馴染みが深いのは「裏」の方のラバーというわけですね。
卓球をやっていない方はフォアハンド側(利き手側)を表面、バックハンド側(非利き手側)を裏面と呼称することがままあるので、下手に卓球をやっている人と会話すると「裏のほうが回転かかるからね」→「裏(バック)のほうがかかるの?」→「接触面積が多いから回転がかけやすいんだ」→「裏(バック)で打ったほうが接触面積が増える・・・え????」などと会話が迷走する原因になったりします。
また、その他に卓球をやっていない人が卓球をやっている人の会話を聞いた際に、「何を言っているんだ?」となる典型的な例としては「シェークウラウラドライブマン(シェーク+両面裏ソフト+ドライブマン)」「ペンオモゼンジンソッコー(ペン+片面表+前陣速攻)」などという「ラケット+ラバーの組み合わせ+戦術」を表現した表現がございます。これは所謂二郎系ラーメンの注文フレーズである「ヤサイマシマシニンニクマシアブラカラメ」的なもはや呪文の一種と思われてもおかしくないような複雑怪奇さをもって初心者に襲いかかるわけで「伊藤美誠はシェークバックオモテゼンジンソッコー(シェーク+フォア裏・バック表+前陣速攻)だから~」なんて言われた日にはちんぷんかんぷんな訳ですね。
そもそも「裏」や「表」というのがなんぞやというのは、卓球ラバーの生まれた歴史に遡る話題でして、実はその起源は「カルトン」いわゆる「釣り銭皿」に貼ってあったイボゴムだと言われています。当時、木の板で打ち合っていた卓球界に釣り銭皿のゴムを剥がして貼り付けたプレーヤーが颯爽と現れ活躍した結果、「卓球用ラバー」というものが生まれるとともにイボ(粒)がある側が「表」として定着したと言われています。
最も、英語圏では「表=Pips Out」「裏=Pips In」と粒が「外」か「内」という誰にでもわかる表現をされているのですが…ニホンゴムズカシイネ。
我々の業務を理解してもらうためにも、この辺りの「わかりにくさ」は折を見て解説していければと思う次第です。それでは。