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12 11月, 2021

OEMメーカーのあれこれ

Posted in : ニュース, 社員ブログ on by : daiki

最近になって家族がここをチェックしていることを知りました。ブログ担当です。

気付けば東京オリンピック・パラリンピックも終わり年末を迎えよういうのに、いつになったら更新するのかと先日家で発破をかけられてしまいました。同じような思いを持たれている方がもしかすると他にもいるのかもしれませんが、それだけ本業に打ち込んでいる(※卓球する方じゃないです。ラバー開発です)ということで何卒ご容赦いただきたいところです。

そんなわけで、今更ながらオリンピックを振り返りますと、兎にも角にも混合ダブルスの金メダルをまずはお祝いするべきかと思います。水谷選手、伊藤選手改めておめでとうございました。団体戦や個人戦では一筋縄ではいかぬ壁の厚さを思い知らされる結果もありましたが、まずは1か所、世界に風穴を開けて見せてくれたのはこの業界に生きる人間として大いに勇気と希望を与えてもらえました。開催について賛否両論あったことは間違いないですし、私自身も複雑な思いで見ていた場面があったことは事実ではあるのですが、金メダルを取ったあのシーンを見られたことに関しては素直に感激した次第です。

そういえば、大会期間中、私がここでラバーを作っていることを知っている人たちからこんなことを聞かれました。

「〇〇さんが作ってるラバーって、どんなラバー?」

「どのメーカーからでてるの?」

「オリンピックに出てる選手も使ってる?」

ところが、我々は基本的にこういった質問にお答えする訳にはいかないのです。

より具体的に例を上げれば「○○(用具ブランド名)から弊社製の新製品が出ます」とか「プロの■■選手が△△△面に弊社製ラバーを使っています」という穴埋めを答えてしまうと完全にアウトなわけですね。

なぜなら弊社は「OEMメーカー」なのですから。

「OEM」を意訳すると「ブランド委託生産」となります。つまり、得意先さんのブランド(製品名)を一度お預かりして生産するのが仕事です。もちろん、製品は弊社と得意先との共同開発品であるケースがほとんどなのですが、販売が決まったその時点から「そのブランドの製造を委託されている」関係性になります。つまり、先に上げたような質問は「顧客の情報」になってしまうために明かせないということですね。今のご時世、このあたりのコンプライアンスはとても大事です。

とはいえ我々社員はどのラバーが弊社の工場から旅立っていった製品かは分かるわけでして…テレビで試合観戦しているときに応援している選手の対戦相手が弊社生まれのラバーを使っているとか、大会に出場したら弊社製ラバーを使っている選手に自分が負けてしまうとか、友達とラバーを買いに行ったら目の前で弊社製ラバーをライバルであるドイツ製ラバーに変更されてしまうとか…複雑な思いを持ってラバーを見つめるシチュエーションが増えたのは入社以来の悩みとしてここに触れておこうと思います(私だけですか?そうですか…)

その他にも「OEMメーカーあるある」的な話は色々あるのですが…下手に筆が乗ってしまうとグレーゾーンに踏み込んでしまいそうなのでこのあたりで今回は失礼させていただきます。

得意先は違っても、全てDAIKI製の「兄弟」なのです。

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